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【国際】

独連立交渉入り決定 第2党、党員投票で承認

21日、ドイツ・ボンで開かれた社会民主党(SPD)の臨時党大会で演説するシュルツ党首=ロイター・共同

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 【ベルリン=垣見洋樹】昨年九月の総選挙後、新政権が発足せず政治空白が続くドイツで二十一日、第二党の社会民主党(SPD)が臨時党大会を開き、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立政権の継続に向け、本格交渉に入ることを党員投票による賛成多数で承認した。メルケル氏の首相四選に向けた政権交渉に追い風となった。

 SPDは、本交渉の結果を踏まえて最終的に連立政権を継続するか否かについても、全党員が郵送での投票を行う。否決されればメルケル氏は少数与党か再選挙に追い込まれる。本交渉も難航が予想され、連立継続に綱渡りの状況が続く。

 SPD臨時党大会には約六百人の党員代表が出席。シュルツ党首はCDU・CSUとのこれまでの協議結果を踏まえ「政権協議を続けられるなら、さらなる改善に尽力する」と党員の理解を求めた。次期政権構想には、欧州連合(EU)統合強化や健康保険の従業員負担軽減、子育て家庭支援などSPDの要求が盛り込まれたが、十分な結果でないとの批判も出ていた。

 一方、SPD青年部は連立継続に反対の立場を崩さず、年金制度に関し、少子高齢化が進む将来の制度存続に疑問が残るなどと批判していた。

 今後の本交渉では、CDU・CSUが難色を示している非正規雇用の規模縮小や難民の家族呼び寄せ容認などの政策を巡り、難航が予想される。一部のSPD州支部は本交渉入りに賛成の方針を表明したが、本交渉でこれらの政策をCDU・CSU側に受け入れさせることを条件としている。

 総選挙で第一党となったCDU・CSUは緑の党など三党で連立協議を行ったが昨年十一月に決裂。一方、これまでCDU・CSUと連立を組んできたSPDは総選挙で大きく議席を減らし、政権離脱を表明した。しかし、シュタインマイヤー大統領の仲介などを受け一転、CDU・CSUとの協議に応じ、今月十二日に両党幹部は本格交渉入りで合意した。

 

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