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【国際】

全土で反プーチンデモ 主導の野党指導者拘束

 【モスクワ=栗田晃】三月のロシア大統領選を前に立候補が認められなかった野党指導者ナバリヌイ氏(41)が主導し、投票ボイコットを訴えるデモが二十八日、ロシア各地で行われ、通算四期目を目指して圧勝を狙うプーチン大統領に抗議した。しかし、ナバリヌイ氏はモスクワで警官隊に拘束され、他の反政権派候補者らは「ボイコットは民主主義の否定」と同調せず、足並みの乱れが政権を利する形にもなっている。

 モスクワ中心部のプーシキン広場には約千人が集まって「ボイコットするぞ」「これは選挙じゃない」と大声を上げた。ナバリヌイ氏は自身のツイッターで、広場近くで拘束されたことを明かした。デモは百以上の都市で計画され、ロシアメディアによると、計八千人が参加したという。人権団体は二百人以上が拘束されたとしている。

 昨年三月と六月、若者層の支持を受けた大規模な反政権デモを成功させ、大統領選の立候補を申請したナバリヌイ氏だが、中央選管は過去の有罪判決を理由に却下。自身の排除でプーチン氏勝利が確実になったとして「政権が目指す投票率70%を阻止する」とボイコット運動に転じた。

 世論調査では、反政権の各候補の支持率は1%ほど。大手メディアは政権の影響下に置かれ、主張を伝える機会も限られている。

 反政権派は共闘できず、ナバリヌイ氏に近い候補者と自任する女性テレビ司会者のサプチャクさんも「(ボイコット運動は)非効率で有害。選挙は変化のための唯一の方法」と否定的だ。リベラル系野党ヤブロコから出馬するヤブリンスキー氏も本紙取材に「デモやボイコットは何の役にも立たない。選挙による政権交代しかない」と批判する。

 立候補を見送った野党パルナス党首のカシヤノフ元首相は、反政権野党の結集の必要性を認めつつ「ナバリヌイ氏は『路上のリーダー』としては優秀だが、政治家として成熟してほしい」と自制を求めている。

 

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