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【国際】

米、ミサイル迎撃実験失敗 共同開発 日本の導入時期影響も

 【ワシントン=共同】米軍は一月三十一日、日米両国で共同開発した改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を使った迎撃実験に失敗した。米メディアが報じた。実験はハワイで行ったが、標的を撃墜できなかったとみられる。ブロック2Aの実験失敗は昨年六月に続いて二回目。日本は北朝鮮の脅威をにらみ二〇二一年度に導入予定だが、防衛省関係者は「日本としても検証が必要だ」と述べた。今回の失敗が導入時期に影響を与える可能性がある。

 日米は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に、重層的な防衛体制の拡充を進めており、ブロック2Aは追加的な防衛能力の獲得につながるとみられていた。米政府は一月、日本に四発のブロック2Aなど総額一億三千三百三十万ドル(約百四十五億円相当)を売却する方針を承認した。

 防衛省関係者は「失敗したと聞いた。相当に高額なミサイルであり、信用性が落ちてしまうのは、まずい」と話した。

 迎撃実験は昨年二月には成功していた。米国防総省ミサイル防衛局は今回の実験実施については認めたが、成否を明らかにしていない。CNNテレビは、北朝鮮が平昌(ピョンチャン)冬季五輪を前に大規模な軍事パレードの準備を進める中、朝鮮半島情勢への影響を懸念して情報開示を控えていると報じた。

 ミサイル防衛局によると、実験実施はハワイ時間の三十一日。ハワイ・カウアイ島の施設から発射したブロック2Aで、模擬ミサイルを迎撃する実験だった。ブロック2Aは日本政府が導入を決めた地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」から発射されたとみられる。

 ブロック2Aは、弾道ミサイルを高い高度に打ち上げて迎撃を困難にする「ロフテッド軌道」の発射にも対応できるとされている。

 

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