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【国際】

米ミサイル迎撃実験失敗 対北防衛に影響も

 【ワシントン=共同】北朝鮮の核・ミサイルに対抗するため、日米両国で共同開発した改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」が迎撃実験に二回連続で失敗した。北朝鮮が米本土に届く核ミサイルの運用能力獲得を急ぐ中、ミサイル防衛体制の信頼性に影響が生じる恐れも指摘されている。

 日本が導入する地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に搭載予定のため、防衛省内からは国民の不信感拡大を懸念する声が上がった。

 実験は一月三十一日にハワイ沖で実施。イージス・アショアの試験場から発射されたブロック2Aが標的の模擬弾を迎撃する計画だったが、命中しなかったとみられる。

 ブロック2Aの実験失敗は昨年六月に続いて二回目。国防総省は、前回の失敗はコンピューター設定などの人為ミスで、ミサイル本体に問題はなかったとしていたが、今回は詳細な説明をしていない。

 中央情報局(CIA)のポンペオ長官ら政権高官が、北朝鮮が米本土を核攻撃できるようになるまで「わずか数カ月」などと危機感を表明した中での失敗だけに、国内外に動揺が広がるのを避ける思惑もありそうだ。

 日本はブロック2Aを二〇二一年度に導入する予定。海上自衛隊のイージス艦が使用するSM3を改造したもので、イージス艦や、二三年度の運用開始を目指しているイージス・アショアに使う想定で、迎撃範囲が飛躍的に拡大するとみられている。今回の実験失敗が導入計画へどう影響するかは不明だが、米メディアはアジア太平洋のミサイル防衛網構築にとって「後退」を意味すると警鐘を鳴らした。

 

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