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【国際】

「ヒジャブ」かぶらない写真拡散 イラン女性の抵抗

テヘラン市内で、棒につるしたヒジャブを掲げるパフォーマンスを行う女性。ツイッター上に1月下旬、投稿された

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 【カイロ=奥田哲平】女性が髪を覆う布「ヒジャブ」をかぶらずに棒の先につるす写真をソーシャルメディアに投稿する動きが、一部のイラン人女性で広がっている。イスラム教に基づき女性に衣服を強要する規則に抵抗するパフォーマンスだ。女性たちは相次ぎ拘束され、治安当局に影響のある保守強硬派が、イスラム革命体制への不満拡大に神経をとがらしているとみられる。

 イランでは、女性が髪の毛を隠し、長いコートで体の線を出さないことを義務付けられ、風紀警察の取り締まりがある。AFP通信などによると、発端は昨年十二月下旬にビダ・モバヘディさん(31)が、首都テヘラン中心部のエンゲラブ通りで、白い布を棒の先に下げて高台に立つ写真だった。

 米国亡命中のイラン人女性ジャーナリストが昨春から呼び掛ける「白い水曜日運動」に触発されたとみられるが、ちょうど反政府デモが拡大した時期と重なって写真は拡散した。少なくとも十人以上の女性が呼応し、一月二十九日にはテヘランの広場で十分間、電話ボックスに立った女性が拘束された。

 二〇一三年に権利拡大を求める改革派が支持したロウハニ政権が誕生後、風紀警察の取り締まりは緩和したとされる。テヘランではヒジャブを着崩して前髪を見せる若い女性も多く、保守強硬派は欧米文化の流入を警戒してきた。

 体制批判に発展した昨年末の反政府デモは治安当局の締め付けで沈静化したものの、若者の不満はくすぶったまま。女性たちの抵抗運動がデモ再燃につながるのを避けたい保守強硬派は敏感だ。モンタゼリ検事総長は三十一日、「彼女たちの行動は無知が原因で、海外に影響されている」と忠告した。

 

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