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【国際】

フジモリ姉弟決別 父の恩赦巡り対立 大統領選で対決の可能性

 【リオデジャネイロ=共同】南米ペルーのフジモリ元大統領(79)の長女で後継者のケイコ氏(42)と次男ケンジ議員(37)がたもとを分かち、政界を騒がせている。在任中の軍による人権侵害事件で服役していた元大統領の恩赦をめぐる姿勢の違いが背景にあり、二〇二一年の次期大統領選では別々に立候補する可能性も出てきた。

 ケンジ氏は先月三十一日、ケイコ氏が党首を務める最大野党「フエルサ・ポプラル」の議会会派から仲間九人と共に離脱を表明。記者会見では「党の指導的創設者で、私の父アルベルト・フジモリを踏みにじる行為があった」と、ケイコ氏と党を批判した。

 ケイコ氏は父親に党の主導権を奪われかねないため、恩赦に慎重だとされてきた。

 これに対し、父親の秘蔵っ子で恩赦を強く望んでいたケンジ氏は昨年来、クチンスキ政権と徹底的に対立する姉と党を公然と非難し、二度にわたり謹慎処分を受けていた。

 昨年十二月、フエルサ・ポプラルが提出したクチンスキ大統領に対する罷免決議案はケンジ氏ら十人の造反で否決され、その三日後に元大統領が恩赦を受けた。このため、クチンスキ氏とケンジ氏の間で恩赦をめぐる取引があったとの疑惑が強まり、同党の党紀委員会もケンジ氏らの会派追放処分を決めていた。

 フエルサ・ポプラルは十人の離脱で議会過半数を失い、ケンジ氏のグループは今後、与党的立場を取る見通し。元大統領はこれまで沈黙を保っている。

 過去二回の大統領選で惜敗したケイコ氏は二一年に「三度目の正直」を狙うとみられている。議員選で二回連続トップ当選を果たしたケンジ氏も出馬に意欲を見せており、姉弟対決が現実味を帯びてきた。

 

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