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【国際】

平壌、重要施設で火災 不審火との見方も

ボヤがあったとされる平壌中心部の人民文化宮殿=2014年2月19日撮影(共同)

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 【北京=城内康伸】北朝鮮関係者によると、金正日(キムジョンイル)総書記の死去からちょうど六年が経過した昨年十二月十七日未明、首都・平壌(ピョンヤン)の外貨稼ぎ機関が入居する施設が全焼する火災が発生した。先月には、平壌中心部の複合施設・人民文化宮殿でもボヤがあったという。相次ぐ火災に、市民の間で不審火ではないかとの臆測を呼んでいる。

 全焼したとされるのは、平壌市北部・西城(ソソン)区域にある三階建て建物で、十二月十七日午前三時から五時ごろの間に出火したという。

 北朝鮮では配電設備の老朽化が目立っており、漏電などが原因の可能性は否定できないものの、多くの建築物への送電が止まる未明に火災が起きているため、関係者は「体制に不満を持つ者による人為的な火災ではないか、との見方が出ている」と明かす。

 西城には、治安機関の人民保安省や秘密警察・国家保衛省の本部庁舎のほか、多くの貿易会社がある。

 この日は北朝鮮で「民族最大の追慕の日」と位置付けられており、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長や党・政府高官が、総書記の遺体が安置される平壌の錦〓山(クムスサン)太陽宮殿を参拝するなど、追悼行事が営まれた。

 先月半ばごろには、平壌市中(チュン)区域にあり、党や政府の各種集会をはじめ、外国からの国賓を歓迎する宴会などが開かれる人民文化宮殿でボヤがあったと、別の北朝鮮関係者は指摘する。

 この施設では先月二十四日に政府や政党などの連合会議が開かれたことから、ボヤによる大きな被害はなかったもようだ。

 さらに、三十一日午前には、中国と国境を接する平安北道新義州(ピョンアンプクトシンウィジュ)で大規模な火災が発生。対岸の中国遼寧省丹東からも、黒煙が立ちこめる様子が確認された。火災発生現場については、製紙工場や化学肥料工場、石油精製品の保管施設などの可能性が取りざたされている。

 北朝鮮当局は、いずれの火災も公表していない。

 

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