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【国際】

英、女性参政権100年 セクハラ、格差 現代でも

1914年5月にロンドンで行進中、拘束されたエメリン・パンクハースト=ゲッティ・共同

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 【ロンドン=阿部伸哉】英国で条件付きながら初めて女性参政権を認めた「国民代表法」が成立してから、六日で百年となった。英国でもセクハラや男女の賃金格差が問題視されており、各種イベントを通じて、女性や少数者の権利保護を巡る議論が盛り上がる一年となる。

 「私を含むすべての女性の権利を確立するため、猛烈な反対にもめげず闘ってくれた」

 メイ首相は六日、女性参政権運動発祥の地である中部マンチェスターで演説し、当時の運動家たちの功績をたたえた。同時に、特に最近のインターネット上での議論に「憎しみや敵意が入り込んでいる」と指摘し、「反対意見が言いづらくなっている」と懸念を示した。

 一九一八年に制定された国民代表法では、三十歳以上の女性のうち、世帯主や大卒者など、一定の条件を満たす人に限り、選挙権が認められた。選挙権が二十一歳以上のすべての男女に拡大されたのは、この十年後。現在は十八歳以上となっている。

 一方、被選挙権は一八年十一月、二十一歳以上の女性すべてに与えられており、同年十二月の総選挙に初めて女性が立候補している。終戦後の日本で女性参政権が認められた四五年より、二十七年早い。

 メイ氏が今回の演説の地に選んだマンチェスターでは、エメリン・パンクハースト(一八五八〜一九二八年)が中心となり、一九〇三年から女性参政権を目指す運動を開始。投石や放火もいとわない過激さで運動を推し進めた。当時はテロ扱いされることも多かった。

 また、デモなど穏健な手法で女性参政権を求めたミリセント・フォーセット(一八四七〜一九二九年)を顕彰する動きも進む。フォーセットの像は年内に英議会前の広場に設置され、第二次大戦時の首相だったチャーチルと並んで立つことになる。

 

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