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【国際】

シリアの停戦、見通し立たず 続く空爆 220人超死亡

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 【カイロ=奥田哲平】シリアのアサド政権軍による首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータ地区への爆撃は八日も続き、五日以降で犠牲になった市民は二百二十人を超えた。悪化の一途をたどる人道危機に対して国連安保理は非公式協議を開いたが、停戦の見通しは立っていない。

 シリア人権監視団(ロンドン)によると、東グータでは八日、市場が攻撃を受けて子ども九人を含む市民二十一人が巻き添えになるなど計七十五人が死亡した。二〇一三年から政権軍に包囲され、物資不足は深刻だ。民間救助隊のアレイ・マフムード氏は本紙取材に「がれきから負傷者を救出する機材が足りない。消防車もガソリンも足りない。政権軍は救助隊も直接の標的にしており、数十人の仲間が死んだ」と訴えた。

 東グータは、ロシアとイラン、トルコの三カ国が非武装化で合意した安全地帯の一つ。ただ、アサド政権にとっては、砲撃が直接首都に届く同地区で反体制派の支配が続くのは容認できない。主要な反体制派「イスラム軍」は過激主義の色彩が強く、政権側は「テロリストは停戦対象ではない」との立場だ。

 シリア内戦は、ロシアとイランの軍事支援を受ける政権軍の優位が明確になっている。安保理は八日、援助物資を運び込むための一カ月間の停戦について協議。だが、ロシアのネベンジャ国連大使は「停戦は非現実的だ」と消極的な姿勢を崩さなかった。

 

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