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【国際】

米副大統領、北朝鮮けん制 脱北者らと面会 劣悪な人権訴え

 【ソウル=城内康伸】韓国訪問中のペンス米副大統領は九日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪開会式出席に先立ち、ソウル郊外の平沢(ピョンテク)にある韓国海軍第二艦隊司令部で脱北者四人と面会し、北朝鮮について「国民を監禁・拷問し、飢えさせる政権」と非難した。五輪を利用して南北融和を演出する北朝鮮に対し、劣悪な人権状況を訴える「人権カード」を突きつけ、国際社会には圧力強化が重要とのメッセージを発信した形だ。

 この日は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、与正(ヨジョン)氏ら北朝鮮の高官代表団も韓国入りした。ペンス氏は「全世界が今晩、北朝鮮の『ほほ笑み攻勢』を目撃する。しかし、われわれは真実を伝えることが重要だ」と強調。脱北者に対し「皆さんはいまだ自由を渇望している数百万人の人々を代弁している」と鼓舞した。

 北朝鮮で拘束され、昏睡(こんすい)状態で帰国後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビアさんの父で、ペンス氏の招待で訪韓したフレッドさんも同席した。

 ペンス氏は司令部内で、二〇一〇年に起きた北朝鮮の魚雷攻撃で沈没した韓国軍哨戒艦の残骸も見学、軍関係者から説明を受けた。

 こうした動きは、核・ミサイル問題にとどまらず、北朝鮮体制の残酷性を浮き彫りにするトランプ政権の方針に沿ったものだ。

 ペンス氏は七日、安倍晋三首相と会談後の共同記者発表で、〇六年トリノ冬季五輪で南北合同入場行進が行われた約半年後、北朝鮮が最初の核実験を行ったことを指摘。「北朝鮮は挑発を続けた」と述べ、今回も南北対話に前のめりの韓国に警告していた。

 

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