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【国際】

南北首脳級会談 文大統領に訪朝要請 「条件整え」韓国前向き

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 【ソウル=上野実輝彦】北朝鮮の高官代表団として訪韓している金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党第一副部長は十日、ソウルの大統領府で韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と会談した。与正氏は自らが兄の金正恩(キムジョンウン)党委員長の特使であることを初めて明かし、正恩氏の意向として文氏の早期訪朝を要請。文氏は条件付きながら前向きな姿勢を示した。

 文氏が訪朝して南北首脳会談が実現すれば、二〇〇七年十月に会談した北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と韓国の盧武鉉(ノムヒョン)大統領以来。南北対話が加速し、朝鮮半島情勢に影響する可能性がある。半面、北朝鮮への制裁と圧力を重視する日米との足並みが乱れる懸念もある。

 大統領府によると、与正氏は南北関係改善の意思を盛り込んだ正恩氏の親書を文氏に手渡し、「早い時期に文氏に会う用意がある。都合の良い時期に北朝鮮を訪問するよう要請する」との正恩氏の意向を口頭で伝えた。

 文氏は「条件を整えて実現させたい」と回答。また代表団長の金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長に対して「南北関係の改善には米朝の早期対話が必要だ。米国との対話に積極的に取り組んでほしい」と求めた。

 「条件」について大統領府関係者は「朝鮮半島全体を巡る環境や雰囲気だ。南北関係の発展は南北だけの問題だけでなく、米朝対話が必要だ」と説明。対話の要請に対して代表団は「傾聴していた」と述べた。

 関係者によると、会談で朝鮮半島の非核化や米韓の合同軍事演習、南北離散家族の相互訪問などへの言及はなかった。親書の内容は「大統領のみが見た」として明らかにしなかった。

 会談は昼食を含め、二時間半以上続いた。代表団には、崔輝(チェフィ)国家体育指導委員長と、韓国に対する窓口機関である祖国平和統一委員会の李善権(リソングォン)委員長が加わった。会談後の十日夜、与正氏や金永南氏らは、平昌(ピョンチャン)冬季五輪会場の江陵(カンヌン)のホテルで開かれた趙明均(チョミョンギュン)統一相主催の夕食会に出席し、アイスホッケー女子の南北合同チームの試合を観戦した。

 

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