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【国際】

韓国が特使派遣か 南北会談、本格準備へ 米韓演習の行方、焦点に

12日、北朝鮮へ帰還のため、ソウル北方の都羅山南北出入事務所に到着した三池淵管弦楽団の団員=共同

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 【ソウル=城内康伸】北朝鮮の高官代表団が韓国訪問を終えた翌日に当たる十二日、韓国統一省報道官は定例会見で、「関係部署との緊密な協議を通じ、追加措置を取っていく」と述べた。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が、特使として訪韓した妹の与正(ヨジョン)氏を通じ、文在寅(ムンジェイン)大統領の訪朝を招請したことを受け、首脳会談を視野に入れた準備を本格化させる方針を示した。

 与正氏は十日、大統領府での昼食会で「文大統領が金委員長に会い、多くの問題で意見を交換すれば、北南関係を早く発展させることができる」とラブコールを送るなど、帰国までに繰り返し訪朝を求めた。

 報道官は与正氏の訪韓について「北朝鮮は最高指導者の直系家族を初めて訪韓させ、南北関係改善に対する強い意志を見せた」と評価。「条件が整えば、南北首脳が包括的な話し合いができる端緒が生まれた」とし、首脳会談実現に対する文政権の強い意欲をにじませた。

 正恩氏の親書を受け取った文氏は訪朝時期を慎重に見極めるとみられる。韓国メディアは、文政権がまず特使の派遣を調整する可能性を指摘。趙明均(チョミョンギュン)統一相や徐薫(ソフン)国家情報院長の名が観測に挙がる。

 米国と韓国が延期で合意した合同軍事演習を、米国は四月に再開する方針。再開されれば、中止を要求する北朝鮮が態度を硬化することが予想され、趙統一相は「演習までに米朝対話を引き出すことがカギ」としている。

 一方、労働党機関紙・労働新聞は十二日、高官代表団が十一日夜、専用機で平壌に戻ったことを一面で報じ、「内外の期待と関心を集めた南朝鮮(韓国)訪問は、北南関係を改善し、朝鮮半島の平和的環境を整える上で、意義ある契機になった」と強調した。

 核・ミサイル開発を受けた国際的な制裁・圧力が強まる中、韓国との関係改善を推進していく方針を明確にしたといえ、南北首脳会談をカードにして、韓国を取り込む構えだ。

 十二日には、韓国北東部の江陵(カンヌン)とソウルで公演した北朝鮮芸術団百三十七人が陸路で帰国した。

 

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