東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

金正男氏殺害事件1年 進む実行犯公判、全容解明は遠く

金正男氏=2007年2月撮影、共同

写真

 【シンガポール=共同】マレーシアで昨年二月、北朝鮮の金正男氏が殺害された事件は十三日で発生から一年。猛毒の神経剤VXを顔に塗りつけて殺害したとして殺人罪に問われた女二人の公判が進む。検察側の証人尋問が近く終わる見通しだが、主導したとされる北朝鮮国籍の男四人は捜査の手を逃れて帰国したとみられ、同国の組織的関与や動機を含めた全容解明には程遠い。

 女二人はベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(29)とインドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(26)。被告人質問は行われていないが、二人は逮捕時から「(人の顔に液体を塗る)いたずら番組の撮影と思っていた」と否認、無罪を主張している。有罪となれば死刑が言い渡される。

 審理は昨年十月二日の初公判以降、今月九日まで計二十九日あり、今後は五月三日まで計十五日開かれる予定。検察側の証人尋問が終われば、弁護側の証人尋問の必要性を裁判官が判断する。

 これまでの検察側証人はマレーシア警察の捜査員やVXの鑑定に当たった化学者ら計三十四人。捜査員の証言から正男氏が殺害される直前の昨年二月九日、マレーシアの離島で韓国系米国人と接触し、同じ日に正男氏のパソコンから複数のデータが移行されていたことが判明したが、事件との関連は不明のままだ。

 事件当時の空港の防犯カメラ映像などDVD十枚分の動画や写真も証拠として提出された。主導した男四人は、防犯カメラ映像などから事件当日に出国したことが判明した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報