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【国際】

シリア軍、トルコ軍越境阻止へ配備 クルド人勢力と合意

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 【イスタンブール=奥田哲平】ロイター通信によると、シリアのアサド政権軍は十八日、クルド人勢力が支配下に置く北西部アフリンへのトルコ軍の越境作戦を阻止するため、国境付近に政権軍を配備することでクルド側と合意した。事実なら、トルコ軍がシリアの政権軍と初めて前線でにらみ合うことになり、武力衝突の可能性が高まる。

 アフリンはシリア内戦の混乱に乗じてクルド人民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)が掌握。トルコは、YPGを国内の非合法組織「クルド労働者党」(PKK)の分派とみなし、国境付近から排除する目的で一月二十日から地上軍を侵攻させた。

 クルド人勢力の関係者はロイターに、「トルコの野蛮な犯罪や国際的な沈黙に光を当て、手を貸してくれるなら、どの勢力とも協力できる」と述べた。イラクのクルド系メディア「ルダウ」は十八日、政権軍が十九日にもアフリンに進駐する見通しと伝えた。

 YPGは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で米国と連携する。しかし米国は、このところ関係悪化が進む北大西洋条約機構(NATO)加盟国トルコとのこれ以上の対立を避けるため、アフリンへの越境攻撃を事実上黙認。クルド側は不信感を抱き、アサド政権に軍事介入するよう呼び掛けていた。

 トルコ軍を「野蛮な侵略」と非難してきたシリアの政権軍にとっては、国土の三割に拡大したクルド人支配地域にくさびを打ち込む狙いもあるとみられる。政権側は今のところ正式な発表をしていない。

 

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