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【国際】

ロシア 新核兵器を誇示 プーチン氏 年次教書演説

1日、モスクワでプーチン大統領が新型兵器を発表した年次教書演説=タス・共同

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 【モスクワ=栗田晃】ロシアのプーチン大統領は一日、モスクワで閣僚や上下院議員、地方の首長らを前に、年次教書演説を行った。再選が確実視される十八日の大統領選を前にした事実上の公約発表。核兵器を含む最新兵器の誇示に長時間を割く異例の内容で、「今後(欧米などは)われわれの言葉に耳を傾けることだ」と述べ、力を背景に外交政策を推進し、欧米に対抗する姿勢を鮮明にした。

 実験中の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマート」に加え、核弾頭搭載可能で原子力によって推進力を得る巡航ミサイルや魚雷についても詳細を初めて公開した。レーザー光線を発射する最新兵器も「昨年末に部隊に配備した」と言及。「過去十五年、軍拡競争を仕掛け、ロシアを妨害してきた国の試みは失敗に終わった」と開発成果を誇示した。

 プーチン氏は米国のミサイル防衛(MD)システム網が東欧から日本、韓国まで及び、ロシアの領土を取り囲んでいると指摘。公開した最新兵器は米国のMD網を突破し、無力化するとして「ロシアへの攻撃を考える国は正気になり、非友好的な態度が無意味だと理解すべきだ」と主張した。

 トランプ米政権が二月に発表した「核体制の見直し」(NPR)で、通常兵器やサイバー攻撃に対し、核兵器で反撃する可能性を示したことを「深刻に懸念している」と非難。「いかに小規模であろうと、ロシアと同盟国に対する核攻撃に対し、瞬時にあらゆる手段で反撃する」と強調した。

 年次教書演説は近年、十二月に行われてきたが、今年は大統領選直前に延期。会場もクレムリンから大画面のある展示会場に初めて移した。演説するプーチン氏の背後に最新兵器の映像を流し、国民に「強い大統領像」を印象づけた。

 プーチン氏の年次教書演説としては過去最長の約二時間に及び、三分の一を兵器の紹介と米国批判に費やした。経済、内政では次の任期の六年間で国民一人あたりの国内総生産(GDP)を一・五倍にすることや、貧困率を半減させることを公約。二〇三〇年までに平均寿命を八十歳以上にする目標を示した。

 

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