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【国際】

シリア 東グータ4分の1制圧 政権軍 ロ提案「時限停戦」破綻

 【カイロ=奥田哲平】シリア人権監視団(ロンドン)によると、シリアのアサド政権軍は四日、深刻な人道危機が続く首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータ地区への地上進攻を本格化させ、地区の四分の一超を制圧した。戦闘を避けた二千人以上が地区内での避難を余儀なくされているという。

 政権軍は二月末に地上部隊を投入し、中心都市ドゥーマまで三キロの地点に迫った。ロシアが提案した一日五時間の時限停戦は事実上破綻し、住民の避難は進んでいない。AFP通信によると、アサド大統領は四日、国営メディアで「停戦と戦闘の間に矛盾はない。民間人が避難する道を開くことと並行して、テロとの戦いを続けなければならない」と攻撃を正当化した。

 一方、戦闘が続いているため人道物資の搬入ができない状況が続いている。国連は四日、七万人分の食料や医薬品などを積んだトラック四十六台が五日にも東グータに向かうと明らかにした。「妨害されることなく、継続的な乗り入れができるように求める」と声明を出した。

 東グータは二〇一三年以来、政権軍に包囲され、約四十万人の住民が物資不足で困窮している。シリア人権監視団によると、四日の激しい空爆で市民三十四人が死亡。政権軍の攻撃が激化した先月十八日以降で、子ども百六十人を含む約六百九十人が犠牲となり、三千六百人以上が負傷した。

 

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