東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

主席任期を撤廃へ 全人代開幕

 【北京=安藤淳】中国の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)が五日、北京の人民大会堂で開幕した。二〇一八年国防予算案は前年実績比8・1%増の一兆一千六十九億五千百万元(約十八兆四千億円)とし、昨年の伸び率7・0%を上回った。国内総生産(GDP)の成長率目標は昨年と同じ「6・5%前後」で、経済の中長期的な安定成長を目指す方針を示した。

 今回の全人代では、国家主席の任期を「二期十年まで」とする規定を撤廃する憲法改正案が可決される見通し。習近平(しゅうきんぺい)国家主席(共産党総書記)の長期政権確立を制度的に整え、権力集中を加速させる。

 李克強(りこくきょう)首相は今年の施政方針をまとめた政府活動報告で、昨秋の共産党大会で党規約に盛り込まれた習氏の指導理念が「歴史的地位を確立した」とたたえた。

 国防政策では、習氏が一五年に示した三十万人の兵力削減について「任務を基本的に完了させた」とし、国防予算の伸び率は三年連続の一桁台とした。とはいえ、伸び率はGDP成長率を上回り、米国に次ぐ世界二位、日本の防衛費の三倍超の規模を維持し、軍事力重視の姿勢を鮮明にした。

 李氏はまた、鉄鋼などの輸入制限方針を表明したトランプ米大統領を念頭に「保護貿易主義に反対し、合法的な権益を断固として守る」とけん制した。

 財政・金融政策では安定成長を目指し、「小康(ややゆとりのある)社会」を二〇年までに実現させるため、生活水準の向上や格差是正に取り組むと強調。一方で「主権と領土を守り『台湾独立』をもくろむいかなる分裂活動も断じて許さない」と訴えた。

 二十日までの会期中、公職者の汚職を取り締まる「国家監察委員会」の新設、政府機構再編を協議する。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報