東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

ポピュリズム政党躍進 イタリア総選挙 連立協議 難航も

写真

 【パリ=竹田佳彦】イタリア総選挙(上下院)が四日投開票され、欧州連合(EU)懐疑派でポピュリズム(大衆迎合主義)的な新興政治組織「五つ星運動」が両院で躍進し単独政党では第一党となることが確実になった。中道右派連合、中道左派連合を含め、いずれの勢力も過半数に届かず、連立協議による政権発足には一カ月程度かかると見られる。

 五日午後四時(日本時間六日午前零時、開票率99%)時点の下院得票率は、五つ星が33%、中道右派連合が勢力別で最大となる37%、与党民主党を含む中道左派連合は23%。投票率は73%だった。

 五つ星のディマイオ党首(31)は五日、ローマの党事務所で「われわれが選挙の完全な勝者だ。もはや選挙連合は意味を成さない」と宣言。二〇〇九年の結党から九年目での政権樹立に意欲を見せた。

 右派では、極右に近く、反移民、反EUを掲げる「同盟」が17・4%で、脱税事件で立候補できなかったベルルスコーニ元首相(81)の「フォルツァ・イタリア」を抑えて最大勢力になった。民主党は18・7%と大敗し、ANSA通信によるとレンツィ前首相(43)は書記長を引責辞任すると表明した。

 選挙は、高い失業率など低迷する経済や移民・難民への対策が争点。現状への不満を背景に、既存政治への批判を繰り返す五つ星と、移民退去を訴える同盟が大きく躍進した形だ。

 マッタレッラ大統領(76)は二十三日に議会を招集、各党の協議を経て組閣指示をする見通し。イタリアメディアでは五つ星のほか、中道右派を軸とする連立も取り沙汰されている。いずれの政党も連立の枠組みについて態度を示していない。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報