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【国際】

来月末に南北首脳会談 北、米と対話の用意「体制保証なら核不要」

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 【ソウル=境田未緒】北朝鮮に特使団を派遣していた韓国大統領府は六日、南北首脳会談を四月末に軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)の韓国側施設で開くことで北朝鮮側と合意したと発表した。特使団トップとして金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と面談した鄭義溶(チョンウィヨン)大統領府国家安保室長が明らかにした。北朝鮮は、朝鮮半島の非核化と、米国との関係正常化に向け米国と協議する用意があるとし、核・ミサイル実験を凍結する意思を示した。 

 鄭氏によると、北朝鮮側は「北朝鮮への軍事的な脅威が解消され、体制の安全が保証されれば、核を保有する理由はない」との立場を表明。大統領府高官は、米朝対話などの実現に特別な前提条件はなく、正恩氏は平昌(ピョンチャン)五輪のために延期されている米韓合同軍事演習の再開にも理解を示したとされる。トランプ米政権の対応次第では米朝対話が実現する可能性がある。

 北朝鮮側は対話が続く間、核実験や弾道ミサイル発射といった挑発行為をしないことも表明した。南北間で緊密な協議をするため、首脳間にホットラインを設置。南北会談前にも電話協議する。

 北朝鮮側は、平昌五輪によって醸成された南北間の和解と協力の雰囲気を持続させるため、韓国のテコンドー演武団と芸術団を平壌に招待することも提案した。

 北朝鮮に派遣された特使は鄭氏のほか徐薫(ソフン)国家情報院長ら四人。鄭氏と徐氏は今回の訪朝結果をトランプ政権に説明するため週内にも訪米する。続いて鄭氏はロシアと中国を訪れ、徐氏が日本を訪問し、正恩氏らとの面談結果などを説明する予定だ。鄭氏は「国際社会の支持と協力を土台に南北関係を安定的に発展させていく」と語った。

 韓国の特使団は五日に平壌を訪問し、正恩氏に文在寅(ムンジェイン)大統領の親書を手渡し、四時間以上にわたって意見交換した。

 南北首脳会談は、二〇〇〇年の金大中(キムデジュン)、〇七年の盧武鉉(ノムヒョン)両政権に続き三回目となる。いずれも故金正日(キムジョンイル)総書記との会談で、正恩体制になってからは初めて。

◆トランプ氏、進展に期待

 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は六日、ツイッターに「北朝鮮との交渉で進展があるかもしれない。長い年月で初めて全ての関係国による真剣な努力がなされている。世界が見守っている」と書き込み、対話による解決に一定の期待感を示した。

 その一方で「ぬか喜びかもしれないが、米国はどう転ぼうと全力を尽くす用意はできている」と表明。核問題の交渉で米国を欺いてきた北朝鮮への警戒感も隠さず、軍事行動を排除しない強硬姿勢をちらつかせて北朝鮮をけん制することも忘れなかった。

 

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