東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

非核化用意表明 米大統領「北朝鮮前向き」 軍事的選択肢は維持

6日、米ホワイトハウスで会見するトランプ大統領=AP・共同

写真

 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は六日、北朝鮮が非核化に向けて米国と協議する用意があると表明したことについて「彼らは前向きに振る舞っているようだが、様子を見てみよう」と評価しつつ、北朝鮮の核放棄の意思を慎重に見極める考えを示した。ホワイトハウスでのスウェーデンのロベーン首相との会談冒頭、記者団に語った。 

 トランプ氏は、南北首脳会談の合意など北朝鮮の軟化について「韓国や北朝鮮が出した声明は非常に前向きだった。世界にとって素晴らしいことだ」と歓迎。「適切な道に進むことを望む。われわれはどちらの道にも進む準備ができている」と述べ、北朝鮮が非核化に向け具体的な措置を講じるまでは軍事的選択肢も排除しない姿勢を示した。

 米朝対話に関しては「非常によい協議ができるだろう。状況を悪化させることはできない」と意欲を見せたが、前提条件などは明言しなかった。北朝鮮が対話へ転じたのは、国連安全保障理事会の制裁などの成果と評価し、北朝鮮の後ろ盾である中国の圧力強化への協力に謝意を示した。

 これに先立ち、ペンス副大統領は声明を発表し「金正恩(キムジョンウン)政権の核開発を終わらせるため、米国と同盟国は最大限の圧力をかけ続ける」と指摘。「非核化に向けて、検証可能で信頼できる具体的な措置が見られるまで、われわれの姿勢は変わらず、全ての選択肢がテーブルの上にある」と軍事行動も辞さない姿勢を強調した。

◆日本「圧力方針揺るがず」

 日本政府は七日、韓国と北朝鮮が四月末の南北首脳会談開催で合意したことを巡り、米韓両国と連携して情報分析を急ぐとともに、北朝鮮に核・ミサイル開発を進める時間稼ぎに使われるだけではないかとして警戒を続けた。安倍晋三首相は六日夜「各国と連携して状況を見極める」との方針を、訪米中の河井克行自民党総裁外交特別補佐に伝達。菅義偉(すがよしひで)官房長官は七日の会見で「北朝鮮への圧力を最大限まで高める方針に揺るぎはない」と強調した。

 河井氏によると、首相は「制裁が効果を上げているからこそ、対話の流れになった」と指摘。制裁逃れのために海上で物資を積み替える「瀬取り」対策で監視を強化したことも効果的だったとの考えを示した。

 その上で、北朝鮮が「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を確約しなければならないと語り、核放棄への意思表示や具体的取り組みが対話の前提となるとの認識を重ねて表明した。

 菅氏は会見で、北朝鮮の核・ミサイル放棄へ軍事的選択肢を排除しない方針を重ねて示したペンス米副大統領の声明に言及し「日米の立場は完全に一致している」と述べた。南北の合意内容を説明するため、韓国の徐薫(ソフン)国家情報院長が来日する方向で調整していると明らかにした。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報