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【国際】

北指導者 初めて韓国側に 南北首脳会談 板門店で開催へ

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 【ソウル=境田未緒】四月末の開催で韓国と北朝鮮が合意した三回目の南北首脳会談は、初めて軍事境界線のある板門店(パンムンジョム)で開かれる。会談場所の「平和の家」は、韓国側にある施設。過去二回の開催地はいずれも平壌(ピョンヤン)で、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は朝鮮戦争(一九五〇〜五三年)以降、初めて韓国の地を踏む北朝鮮最高指導者となる。

 南北首脳会談は、二月に特使として訪韓した金与正(キムヨジョン)党第一副部長を通して正恩氏が提案。与正氏は文在寅(ムンジェイン)大統領に、「平壌で再会を」と呼び掛けていた。会談場所が板門店になったことについて、文氏は七日に行われた与野党代表との会談で「いくつか提案した中で北朝鮮が選択した」と説明。大統領府関係者も「特使団が何種類かの案を持って行った」と明かした。

 平和の家は八九年に建設。軍事当局者同士の会談以外の南北会談の場として利用されてきた。三階建てで二階部分に会談用の部屋があり、一月には閣僚級、次官級の協議が開かれている。北朝鮮側の参加者は徒歩で軍事境界線を越え、平和の家に入る。

 趙明均(チョミョンギュン)統一相は同日、「板門店は冷戦の象徴で、軍事的緊張が最も高い地域。朝鮮半島の平和のための首脳会談が開かれること自体が、朝鮮半島のみならず世界的に大きな意味がある」と述べた。

 南北首脳会談はこれまで、正恩氏の父の故金正日(キムジョンイル)総書記との間で二〇〇〇年、〇七年の二回行われ、韓国側は金大中(キムデジュン)、盧武鉉(ノムヒョン)の両大統領だった。正恩氏は一二年に最高指導者に就任以降、外遊は一度もなく、外交経験は訪朝した友好国の要人との会談のみ。南北首脳会談が事実上の外交デビューとなる。

 韓国メディアや専門家からは、南北関係改善への真剣な姿勢をアピールし、父親や祖父とは異なる新しいリーダー像を北朝鮮国内に示す狙いがあるとの指摘も出ている。

 

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