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【国際】

北京で北の芸術団監督らがNYフィル鑑賞 中朝文化交流の再開シグナルか

8日夜、北京の国家大劇院に入場する北朝鮮芸術団のアン・ジョンホ監督=城内康伸撮影

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 【北京=城内康伸】平昌(ピョンチャン)冬季五輪の関連行事に参加した北朝鮮芸術団の舞台監督ら複数の芸術分野関係者が八日、中国・北京中心部の国家大劇院で開かれた米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏会を鑑賞した。朝鮮半島の緊張緩和ムードを背景に、冷え込んだ中朝関係改善に向けた文化交流再開のシグナルの可能性もある。

 演奏会を鑑賞したのは五輪に合わせた北朝鮮の「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」の公演準備と実務交渉のため、韓国を訪問した北朝鮮芸術団のアン・ジョンホ監督ら。アン氏は金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の指示により結成された女性音楽家グループ「牡丹峰(モランボン)楽団」創作室の副室長を務めているとされ、北朝鮮で「人民芸術家」称号を受けている。

 八日、演奏会に訪れたアン氏は取材に「鑑賞に来ただけだ」と答えた。同行者は少なくとも五人で、楽団員とみられる女性もいた。

 北朝鮮関係者はアン氏らの訪中について「複数の芸術部門関係者が訪中したのは単なる演奏会鑑賞が目的ではなく、施設や設備の事前点検などの目的ではないか」と推測。北朝鮮芸術団の訪中に向けて、中国側関係者と協議した可能性も否定できない。

 北朝鮮は二〇一五年十二月、中国共産党中央対外連絡部の招請を受け、三池淵管弦楽団に一部メンバーが参加した牡丹峰楽団を初の外国公演のため中国に派遣した。しかし、公演当日に突然中止し帰国させた。中国側が核開発を誇示するような公演内容にクレームをつけたことに、反発したという見方がある。

 

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