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【国際】

北メディア、米朝首脳会談触れず 南北接近も無反応

 【北京=城内康伸】北朝鮮メディアは十日夜までに、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が米朝首脳会談の開催を要望し、トランプ米大統領が応じる意向を表明したことについて、一切触れていない。北朝鮮はこれまで米国を激しく批判してきただけに、会談実現まで発表の時期や方法を慎重に検討していくとみられる。

 北朝鮮は、正恩氏が韓国特使を通じて、トランプ氏に「非核化に取り組む」と伝えたことについても沈黙を続けている。韓国特使との間で、四月末に南北首脳会談を開くことで合意したことや、核・ミサイル実験凍結の意向を示したことにも口をつぐんだままだ。

 一方、十日付の労働党機関紙・労働新聞は「米国の強権と専横は絶対に許せない」とする論評を載せた。「(米国が)制裁や封鎖策動で、わが国を孤立・窒息させ、無力化した後に乗っ取ろうとしている」と批判。その上で「いかなる軍事力も制裁・封鎖も、通用しない」と強がった。トランプ政権を「トランプ一味」と表現している。

 金正恩氏は昨年九月、自らの声明でトランプ氏を「老いぼれた米国の狂人」と中傷し、「必ず火で罰する」と宣言。今年一月初めには「米本土全域がわれわれの核攻撃射程圏にあり、核のボタンが私の事務室の机の上にある」と警告した。

 北朝鮮消息筋は「核開発の先頭に立ち、対米対決姿勢を示してきた正恩氏が、これを翻す発言をしたとなれば、国内が混乱する」と指摘。「首脳会談については実現する直前まで発表しないだろう」と展望する。

 

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