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【国際】

中国、主席任期を撤廃 全人代採択 習氏の権威、一層強化

習近平国家主席

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 【北京=秦淳哉】全国人民代表大会(全人代=国会に相当)は十一日、国家主席の任期(二期十年)を制限する憲法の規定撤廃を圧倒的多数で採択した。習近平(しゅうきんぺい)国家主席(共産党総書記)の長期独裁が可能となる。習氏の名前を冠した指導理念も憲法に加え、習氏の権威がさらに高まった。

 採決は無記名投票で行われ、賛成二千九百五十八票、反対二票、棄権三票、無効一票。二〇〇四年の改正時は反対十票、棄権は十七票で、習氏の広範な「支持」を裏付ける形となった。

 一九八二年に制定された現行憲法の改正は五回目。改正では国家主席、副主席の任期について「連続二期を超えてはならない」との規定を撤廃。習氏の任期は二〇二三年までだが、その後も国家主席にとどまることが可能になった。

 採択後の記者会見で全人代の担当者は「習近平同志を核心とする党中央の権威と統一的指導を守る」ことを改正の目的に挙げ、かつてのような政治的混乱や権力闘争が起きる可能性を問う質問には「そうは思わない」とかわした。

 国家主席の任期制は、「建国の父」の毛沢東(もうたくとう)に権力が集中して国内を大混乱に陥れた文化大革命(一九六六〜七六年)の反省から導入された。改革・開放政策を指揮した故〓小平(とうしょうへい)氏の意向とされ、党最高指導部(現在七人)による「集団指導体制」を続けてきた。

 習氏が兼任する党総書記と党中央軍事委員会主席には任期の規定がない。党・軍・国家のトップに当たるポストを習氏が握り続ければ、「個人崇拝」が進むことも懸念される。

 憲法前文には指導理念「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」なども明記され、「習カラー」を色濃く打ち出した。

※〓は、登におおざと

 

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