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【国際】

元スパイ暗殺未遂事件 英、ロシアに対抗措置 外交官23人国外退去を命令

 【ロンドン=沢田千秋】英国で起きたロシアの元スパイらへの暗殺未遂事件で、英政府は十四日、英国の通告期限までに回答しなかったロシアへの対抗措置として、駐英ロシア外交官二十三人の一週間以内の国外退去を命じた。

 メイ首相が議会下院で発表した。退去対象の外交官はロシアの情報機関員に限った。対抗措置はほかに、「英国民の生命、財産を脅かすために使われる恐れがある」と英国が判断したロシア政府の資産凍結、両国間の全てのハイレベル協議の一時停止、六〜七月にロシアで開かれるサッカーワールドカップ(W杯)への英王室、閣僚級の不参加。

 メイ氏は、ロシアの軍用神経剤ノビチョクが事件に使われたとして、十三日を期限とし、ロシアに「信頼できる回答」を求めていた。在英ロシア大使館はツイッターで「英国が化学物質のサンプルを提供しない限り、対応しない」と発信。正式な回答はなかった。

 メイ氏は「ロシアが暗殺未遂事件に関し有罪であるという以外の結論はない」と断言し、「英国とロシアのすべての対話を閉ざすわけではないが、両国の関係はこれまでと同様ではない。害を及ぼす人物を英国は歓迎しない」と非難した。

 英国の要請を受け国連安全保障理事会は十四日午後(日本時間十五日早朝)、緊急会合を開催。英国が事件について説明する。

 ジョンソン英外相は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国や東欧諸国が対ロ安全保障体制を話し合う北大西洋協力会議にも情報提供を行う方針。欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、二十二日からのEU首脳会議の議題として事件を取り上げると表明した。

 在英ロシア大使館は英政府の対抗措置を受けて十四日、「このような敵意に満ちた行動は受け入れがたい。不正義で近視眼的だ。ロ英関係悪化の責任は全て、英国の現政権にある」との声明を発表した。

 

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