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【国際】

米外交の要、当面空席 後任ポンペオ氏 就任は4月以降

 【ワシントン=石川智規】トランプ米大統領が解任を発表したティラーソン国務長官は十三日の記者会見で、職務権限をサリバン副長官に委譲し、今月末に退任すると表明した。後任の国務長官に指名されたポンペオ中央情報局(CIA)長官の就任には上院の承認が必要で、共和党のコーカー上院外交委員長は声明で、ポンペオ氏の指名公聴会は四月になるとの見通しを示した。承認が遅れる可能性もあり、五月末までに予定される米朝首脳会談を前に、外交の要が当面空席となる異例の事態となった。

 ポンペオ氏は陸軍士官学校を卒業後、航空関連会社の経営を経て二〇一一年から下院議員。保守強硬派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」に所属し、テロ容疑者への「水責め」などの拷問を容認する発言をしたこともある。

 昨年一月のトランプ政権発足に伴いCIA長官に就任し、同五月には北朝鮮の核・ミサイル問題を専門に担当する「朝鮮ミッションセンター」を新設。トランプ氏は、ポンペオ氏が日常的に提供する機密情報に信頼を寄せているとされる。

 ポンペオ氏は「金正恩体制と核・ミサイル開発体制を切り離したい」と、体制転換も示唆するなど強硬姿勢で知られ、米メディアによると、トランプ氏が金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長からの首脳会談の要請を受け入れた後も「北朝鮮に譲歩は一切しない」と明言。北朝鮮への軍事攻撃も辞さないトランプ氏は十三日、「われわれは波長が合う」とポンペオ氏を評価した。

 一方、ティラーソン氏は北朝鮮との対話の重要性を一貫して主張。トランプ氏も米朝首脳会談という「究極の対話」を選択したが、それはティラーソン氏の外交努力に基づく対話路線を受け入れたからではなく、軍事攻撃をちらつかせる「最大限の圧力」がもたらした結果と確信している。

 米CNNは、解任の最大の理由は北朝鮮の対応を巡る路線対立だったと指摘。ポンペオ氏が国務長官に就任した場合、米外交はこれまで以上に強硬的なトランプ色が強まることが予想され、米朝首脳会談の行方次第では、軍事的選択肢がより現実味を帯びる。

 

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