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【国際】

習氏、指導体制を強化 副主席に「盟友」王岐山氏

17日、北京の人民大会堂で開かれた全国人民代表大会の全体会議で、国家副主席に選出された王岐山氏(左)と握手する習近平国家主席=共同

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 【北京=秦淳哉】北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)は十七日、国家主席に習近平(しゅうきんぺい)共産党総書記(64)を再選、国家副主席に王岐山(おうきざん)前党中央規律監査委員会書記(69)を選出した。反腐敗運動で辣腕(らつわん)を振るった王氏は今後、習氏の「一強体制」を支える屋台骨として、外交や経済の重要局面で指導力を発揮するとみられる。

 習氏は全票賛成、王氏は賛成二千九百六十九票、反対一票で選ばれた。「六十八歳定年」の慣例で引退するはずだった王氏の「復権」は、習氏の強い意向の反映とされる。王氏が投票する際には会場から大きな拍手が湧き起こった。

 人民日報のサイト「人民網」は採択後に掲載した社説で、全票賛成だった習氏について「党と人民、国家の意思を高度に統一して体現したものだ」と評価し、習氏を中心とした結束ぶりをアピールした。

 全人代は国家主席と副主席の任期を撤廃する憲法改正をすでに採択。長期政権を視野に入れる習氏は自らの盟友で、行政手腕に定評がある王氏を引き続き重用し、指導体制の強化を図ったとみられる。

 経済に精通する王氏は、米国ともパイプがあり、通商問題での対米関係悪化が懸念される中、さまざまな局面で習氏を支えることになる。香港紙は、王氏がすでに党最高指導部(七人)の会議に参加していると報じ、事実上ナンバー2の地位にあるとみられていた。

 王氏は中国人民銀行(中央銀行)の副総裁を務めた後、海南省党委書記、北京市長などを歴任。二〇〇八年のリーマン・ショック後には、副首相として大胆な景気刺激策を断行した。一二年に最高指導部入りして中央規律委書記に就任し、汚職摘発で党や軍の実力者を次々と失脚させた。

 国家副主席ポストは時代によって役割や重要性が変化。李源潮(りげんちょう)前副主席は名誉職的な側面が強かったが、胡錦濤(こきんとう)氏の時代に副主席を務めた習氏は、次期主席就任が既定路線だった。

 また、十七日の全人代では党序列三位の栗戦書(りつせんしょ)氏(67)を全人代常務委員長(議長)に選出。銀行と保険業界の監督体制を統合する機構改革案も採択した。

 

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