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【国際】

李克強首相が再選 王岐山氏台頭で影響力低下

18日、北京の人民大会堂で、中国全人代の全体会議で再選され、習近平国家主席(左)と握手する李克強首相=共同

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 【北京=安藤淳】中国の全国人民代表大会(全人代)は十八日、全体会議を開き、李克強(りこくきょう)首相(62)を再選した。しかし、習近平(しゅうきんぺい)国家主席(64)が率いる二期目の指導部は、習氏の盟友で国家副主席に選出された王岐山(おうきざん)氏(69)が事実上のナンバー2とみられ、李氏の影響力はさらに低下しそうだ。新設の汚職摘発機関、国家監察委員会の初代トップとなる主任には楊暁渡(ようぎょうと)・共産党中央規律検査委員会副書記兼監察相(64)を選出した。

 李氏は胡錦濤(こきんとう)前国家主席らを輩出した共産主義青年団(共青団)出身。党総書記レースの本命とみられた時期もあったが、二〇一三年に習氏に次ぐ党内序列二位で首相に就任した。

 しかし、李氏はこれまで首相が主導してきた経済政策でも習氏に権限を奪われ、二期目も王氏が外交などの重要政策で習氏を支えるとみられる。全人代直前には李氏の側近、楊晶(ようしょう)国務委員(64)が規律違反で解任され、さらに国務院(政府)の機構改革で党の指導強化が進む。李氏は首相として国務院を率いる立場だが、「新中国成立以来の最弱の首相」(北京の政治学者)と評され、独自性をアピールすることは難しそうだ。

 楊暁渡氏は上海出身で、二十年以上チベット自治区で勤務し、一九九八年に自治区副主席に。二〇〇一年に上海に戻り副市長などを歴任。一四年に中央規律委副書記に就任し、同委書記だった王氏の下で反腐敗闘争を推進した。昨秋の党大会では過去五年の成果を強調し、国家監察委設立に向けた作業にも携わった。上海勤務時代に習氏に仕えたことなどから習派の一人とされ、一七年に政治局員に昇格した。会議ではこのほか、最高人民法院(最高裁)院長には周強(しゅうきょう)氏(57)を再選、最高人民検察院(最高検)の曹建明(そうけんめい)検察長の後任には張軍(ちょうぐん)・司法相(61)を選出した。

 

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