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【国際】

ロシア元スパイ暗殺未遂 化学兵器禁止機関が調査

19日、ロンドンで元ロシアスパイの暗殺未遂事件について語るマリーナ・リトビネンコさん=沢田千秋撮影

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 【ロンドン=沢田千秋】英国で起きたロシアの元スパイ暗殺未遂事件で、英政府は、オランダ・ハーグに本部がある化学兵器禁止機関(OPCW)が十九日に英国に入り、事件に使われた神経剤の調査を始めたと発表した。英国は第三者機関の分析によってロシアの関与を裏付けたい考え。一方、二〇〇六年にロンドンで暗殺されたロシア連邦保安局(FSB)の元職員アレクサンドル・リトビネンコ氏の妻マリーナさんが事件について語り、「ロシアのプーチン政権は危険性を増している」と訴えた。

 英BBC放送によると、OPCWの調査チームは、南部ポートンダウンの防衛科学技術研究所を訪れ、事件に使われた神経剤のサンプルを入手した。今後、第三国の研究所で鑑定を行う。英国は、神経剤をロシアで開発された化学兵器ノビチョクと断定し、駐英ロシア外交官の国外追放などの制裁を科した。ロシアは関与をすべて否定している。

 一方、マリーナさんはロンドンで事件に関するパネルディスカッションに登壇し、「夫は生前、もし自分が殺されたら、誰かの金もうけを邪魔したからだと言っていた」と振り返り、プーチン政権について「国民を情報統制し、西側を悪者に仕立てる一方、庶民から金を搾り取り、欧州で豪遊している」と批判。さらに「英国を守るには、彼らがいかに残忍か知り、厳しい態度で臨む必要がある」と話した。

 リトビネンコ氏暗殺をめぐっては、英政府がマリーナさんの求めに応じて調査委員会を設置。「おそらくプーチン大統領が指示した」と結論づけた。

 

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