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【国際】

「日常戻りつつある」オペラに訴え込め 被災地高校生、NYで熱演

米ニューヨークで20日、主演者らとともに歌う高校生=赤川肇撮影

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 【ニューヨーク=赤川肇】東日本大震災の被災地にある高校の生徒46人が20日、米ニューヨークで、地元楽団「フィルハーモニア・オーケストラ・オブ・ニューヨーク」(PONY)のオペラ公演に参加し合唱と踊りを披露した。復興の様子を紹介する画像も流され、生徒らは「普通の生活が戻りつつあることを伝えたい」と願った。

 PONYの山田あつし首席指揮者が被災地の子どもらに「夢と希望」を与えようと震災翌年の2012年から毎年3月、自身が指揮する公演で高校生たちの出演機会を設けている。

 今年の演目はベルディのオペラ「椿(つばき)姫」。福島県や宮城県の高校に通う46人は昨年12月と今年1月に東北地方で延べ5日間の合宿に集まり、山田さんらの手ほどきを受けた。

 女子生徒は光沢のある緑や青のドレス姿、男子生徒はスーツ姿で舞台に登場。主演者らとともに身ぶり手ぶりを交えながら息の合った歌声を響かせ、大きな拍手と声援を受けていた。

 福島県立いわき光洋高3年の坂本美羽さん(18)は震災後、神奈川県で1カ月の避難生活を経験。自宅近くまで押し寄せた津波を「怖かった」と振り返るが、今は別の怖さを覚えているという。原発事故の影響ばかりが注目され、日本国外から福島が避けられていると感じているからだ。坂本さんは「福島に人が来てくれなくなってしまうのが怖い。復興に終わりはないけど、米国の人には、福島の現状が良くなっていることも知ってほしい」と話していた。

 

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