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【国際】

世界の1.2億人が深刻な飢餓状態 17年、国連世界食糧計画など報告

 【ニューヨーク=赤川肇】二〇一七年、世界五十一カ国で推定計一億二千四百万人が深刻な飢餓状態にあり、一六年と比較可能な四十五カ国で見ると11%増えたとの報告書を、国連世界食糧計画(WFP)などがまとめた。WFPのデービッド・ビーズリー事務局長が二十三日、国連安全保障理事会で説明し、イエメン内戦など紛争の激化や広がりを原因に挙げた。

 この人数は国際指標で緊急対応が必要な「危機レベル」以上に限ったもの。食料不足の主因別では、六割の七千四百万人が紛争や政情不安定とされ、干ばつなど気候災害の三千九百万人の二倍近い。国別では、内戦の激化で食料を含む支援物資が届きにくくなったイエメンが人口の六割に当たる千七百万人と最も多く、一六年から二割も増えた。

 WFPによると、世界の飢餓人口八億一千五百万人を見ても、六割が紛争地域に住んでいるといい、ビーズリー氏はこうした人々が回避可能な“人工の飢餓”に苦しんでいると強調。飢餓と紛争の悪循環を食い止めるために、紛争地域での地域再建に向けた長期的支援が必要と呼び掛けた。

 

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