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【国際】

「私には夢がある。銃のない世界だ」 米銃規制へ数十万人「命の行進」

24日、米ワシントンでのデモで演説するヨランダ・リネー・キングさん=AP・共同

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 【ワシントン=白石亘】米南部フロリダ州の高校で二月、十七人が殺害された銃乱射事件を受け、高校生の呼び掛けで銃の規制を強化するよう訴えるデモ「私たちの命のための行進」が二十四日、首都ワシントンをはじめ各地であった。同年代の悲劇に心を痛めた高校生らが駆けつけ、米メディアによると、参加者は全米で数十万人に上った。

 銃規制強化の転換点にしようと、事件が起きた「マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校」の生徒たちが企画。主催した高校生は米タイム誌の表紙にも取り上げられるなど、大きな関心を集め、「この二十年間で最も強力な銃改革の草の根グループ」(有力ニュースサイト、ハフィントンポスト)とも評される。

 ワシントンでは、繰り返される銃撃事件に「もうたくさん」「学校で死にたくない」などと書かれたプラカードを掲げ、規制強化に及び腰な議員たちを「落選させよう」と気勢を上げた。主催者の一人の同校生徒エマ・ゴンザレスさんは壇上で「わずか六分二十秒間で十七人の命が奪われた。他人任せにせず、あなたたちの命のために闘う」と宣言した。

 強い政治力で規制に反対する全米ライフル協会(NRA)に怒りの声を上げる参加者が多く、ワシントンの高校生ダリル・クラインさん(16)は「政治家は若者の命よりNRAからもらうお金が大事なのか」と訴えた。

 「STOP NRA」と書かれたプラカードを掲げ、クラスメートと行進したジョージア州の高校生ラリエル・ドライトンさん(18)は「私たちが声を上げれば、彼らも変わらざるを得ないと信じている」と話した。

◆キング牧師の孫娘演説

 【ワシントン=共同】銃規制強化を求めた24日の米首都ワシントンでのデモで、人種差別撤廃に取り組んだ黒人公民権運動指導者、故マーチン・ルーサー・キング牧師の9歳の孫娘ヨランダ・リネー・キングさんが「私には夢がある。銃のない世界だ」と演説した。キング牧師が1963年8月のワシントン大行進で「私には夢がある」と人種差別のない日が来ることを願う有名な演説をしてから約55年。特設ステージに登壇したヨランダさんを、デモ参加者たちは喝采で迎えた。

 ヨランダさんは「祖父には夢があった。4人の幼い子どもたちが肌の色ではなく人格によって評価される国に住めるようになることだ」と述べた上で「私には夢がある。銃暴力はもうたくさん。銃のない世界にするべきだ」と訴え、会場を沸かせた。

24日、米ニューヨークで「私たちは銃の暴力を終わらせることができる」と書かれたTシャツを着たポール・マッカートニーさん=ゲッティ・共同

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◆P・マッカートニーさん

 【ニューヨーク=赤川肇】CNNテレビによると、ニューヨークで行われたデモでは、元ビートルズのポール・マッカートニーさんが銃規制を求める行進に加わった。メンバーだった故ジョン・レノンさんが一九八〇年、ニューヨークの自宅近くで射殺されたことに言及。「親友の一人がちょうどこの辺りで、銃犯罪によって殺された。だから自分にとって重要なんだ」と参加の動機を語った。

 

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