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【国際】

小惑星衝突から地球守れ NASA試算 宇宙船50回ぶつける? 核爆弾も

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 【ワシントン=共同】地球に衝突しそうな直径五百メートルの小惑星をはじいて安全な軌道へ移動させるには、重たい宇宙船を十年間に約五十回ぶつける必要があるとの研究結果を、米航空宇宙局(NASA)などのチームがまとめた。

 もっと大きな小惑星が飛来したり、地球への衝突直前に見つかったりすると、重い物をぶつけるだけでは対処できない可能性もあり、チームは「核爆弾を検討する必要がある」としている。

 小惑星衝突というSF映画のような事態に備え、NASAは二〇一六年に惑星防衛調整室を設置して対策の検討を始めているが、具体的な方法を示すのは初めて。小惑星を押して軌道を変えるには時間がかかるため、衝突までの期間が短いほど宇宙船を数多く飛ばす必要が生じる。早めの対応が重要だという。

 二一三五年に地球に衝突する可能性がわずかながら懸念されている小惑星「ベンヌ」にNASAが開発する全長九メートル、重さ八・八トンの宇宙船「ハンマー」をぶつけて、衝撃で地球すれすれを通過する軌道に変更することを想定。

 直径五百メートル、重さ八千万トンのこの天体が地球に衝突するコースをたどった場合、回避するために宇宙船を十年間に約五十回前後ぶつける必要があることが判明した。二十五年かけて軌道を変える場合は十回程度に減る。

 ただ、直前になって初めて衝突しそうなことが分かった場合、チームは「対応が難しくなる」と警告、核爆弾を撃ち込み、衝撃で軌道変更させる手法も検討している。

 NASAは一六年に打ち上げた無人探査機「オシリス・レックス」を今年後半にベンヌに送り込み、岩石の組成などを詳しく調査する。

 

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