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【国際】

カタルーニャ前州首相拘束に抗議 独立運動が過激化の恐れ

 【パリ=竹田佳彦】スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、反逆容疑などでドイツ国内で身柄を拘束されたプチデモン前州首相のスペインへの送還を判断する司法手続きが二十六日、ドイツ北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州の裁判所で始まった。カタルーニャ自治州では独立支持派が拘束に反発し、二十五日にデモを実施。同州治安当局によると、州都バルセロナでは警官隊との衝突などで九十人が負傷。今後、独立運動が過激化する恐れも出ている。

 プチデモン氏は二十五日午前十一時すぎ、大学での講演のため訪問していたフィンランドから居住地のベルギーに戻る際、車でドイツ入国直後に高速道路で拘束された。スペイン側が車両情報等を提供していた。

 プチデモン氏は二十六日、ドイツ北部の裁判所で、送還手続きに関する聴取に応じる見通し。弁護士はスペインメディアに「スペインでは公正な裁判が保証されないと主張する」と述べ、送還の不当性を訴える方針を示した。独当局は通常六十日以内に結論を出すが、送還決定が出た場合、不服を申し立てられる。

 スペイン紙バンガルディアによると、スペイン側は送還に向けて周到に準備を進めてきた。検察当局は、国家反逆罪がある独刑法との比較資料などを用意。ラホイ政権と独メルケル政権が友好関係にあることも、速やかな情報共有を可能にしたとみられる。独首相報道官は二十六日、「民主国家であるスペインの司法制度で解決されるべき国内問題だ」と強調した。

 カタルーニャ自治州では昨年十二月の州議会選挙で独立派が過半数を占めたが、州の新首相選びが難航している。二十二日には、州議会内の交渉による選任を見限った独立急進派が「共和国建設へ、路上で活動をする」と宣言していた。

 

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