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【国際】

反ユダヤ主義発言、相次ぐ 英労働党に厳しい批判

 【ロンドン=阿部伸哉】英国の最大野党、労働党でヒトラー擁護と取れる発言が相次ぎ、コービン党首が火消しに追われている。英メディアやユダヤ系支持者は「反ユダヤ主義の体質がある」と一斉に批判。中東問題でパレスチナ寄りの姿勢が目立つ党内最左翼のコービン氏自身も、責任を追及されている。

 コービン氏側近で党最高組織の全国幹部委員会トップだったショークロフト氏は三月三十一日、幹部委を辞任。ナチスによるユダヤ人虐殺を否定する地方議員候補を擁護したとして追及され、「党の混乱を招く」と責任を取った。

 今月一日の英日曜紙サンデー・タイムズは畳み掛けるように、コービン氏ら党幹部のスタッフがフェイスブック(FB)を使って「ヒトラーは(ユダヤ人虐殺の)任務をきちんと終えるべきだった」などとする発信に関わっていたと報じた。

 騒動は一年ほど前から続いている。発端は、同党の下院議員が自身のFBで「イスラエルとパレスチナの紛争解決法」として、イスラエルを地図上で米国に移動する画像を掲載したこと。これをコービン氏の盟友で元ロンドン市長のリビングストン氏が擁護した上で、「ヒトラーはユダヤ人虐殺に至る前は、シオニズム(ユダヤ国家建設運動)を支持していた」と自説を展開した。

 コービン氏は「反ユダヤ主義はまったく看過できない」と強調するが、党追放などの厳しい処分は出していない。

 ユダヤ系は同党の有力な支持基盤だが、一日にはユダヤ系の大口献金者が新聞紙上で「あからさまな反ユダヤ主義に全く対処できていない」と、党支援の再考を表明した。

 コービン氏は、ロシアの元スパイ暗殺未遂事件の対応でも「ロシアの関与はまだ完全に証明されていない」との発言で党内右派の反発を買っている。

 

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