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【国際】

一流の音楽教育を日本に 「カーネギー」初の海外拠点

米ニューヨークのカーネギーホール=2017年5月(共同)

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 米ニューヨークにある世界的な音楽の殿堂「カーネギーホール」の運営組織が、日本での音楽教育の活動拠点となる団体を東京都内に設立した。百二十七年ある歴史の中でも初の米国外での拠点。米国で培った豊富なプログラムを生かした音楽教育を、日本で普及させることを目指す。

 ホールの運営組織で非営利の「カーネギーホール・コーポレーション」が二日、共同通信に明らかにした。年内に都内でイベントを開催予定。

 日本の団体で会長を務めるジャスティン・ターカットさんは「世界中の音楽愛好家と交流する方法を常に模索してきた。日本との連携を楽しみにしている」と話した。

 カーネギーホールは、二〇一〇年と一一年に指揮者の小澤征爾さん(82)が芸術監督を務めた芸術祭「ジャパンNYC」を開催。東日本大震災の被災地復興を支援するチャリティーコンサートを開くなど関係が深いことから、日本に初の拠点をつくることにした。

 日本の団体は既に、二十〜四十代の音楽愛好家や法人らを対象に賛助会員の募集を始めた。会費や寄付金は、日本版教育プログラムの開発に充てる。

 最初の目玉となるプログラムは、「ファミリーデー」。日本向けに特別に開発され、子どもたちがプロの奏者を前にして指揮者を体験できるほか、自分で作った楽器でライブ演奏に参加したり、一緒に踊ったりできる。

 今後、希望する学校や団体にはプログラムを体験してもらい、普及させたい考えだ。

 米国では、若者への演奏指導や、世界中の音楽文化を子どもたちに紹介する教育・慈善活動を続けている。

 プロのアーティストと一緒にカーネギーホールで世界の民謡などを演奏する「ミュージカル・エクスプローラー」、街中に出たオーケストラを通行人が指揮できる「コンダクト・アス」などが知られ、こうした経験を今後の日本での活動に生かす方針。

<カーネギーホール> 米国ニューヨークのマンハッタンの中心街にあるコンサートホール。「鉄鋼王」と呼ばれた米国実業家アンドリュー・カーネギーが1891年、私財をなげうって創設した。オープニングコンサートはチャイコフスキーが指揮したことで有名。資金難で1960年に取り壊し寸前のところでニューヨーク市が買い取り、現在は非営利のカーネギーホール・コーポレーションが運営している。約2800席のメインホールは優れた音響効果が高く評価され、数々の著名音楽家らが公演し「音楽の殿堂」と呼ばれる。

 

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