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【国際】

トランプ氏、国境警備に危機感 軍準備方針にメキシコ反発

 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は三日、ホワイトハウスでの記者会見で「メキシコとの国境を守るため、軍隊を準備している」と述べ、国境警備に米軍を出動させる考えを明らかにした。中米諸国に対しては不法移民対策で協力しなければ、援助の打ち切りをちらつかせるなど、経済問題を絡めて露骨な圧力をかけた。

 トランプ氏は記者団に、ホンジュラスなど中米諸国から米国を目指す数千人の「キャラバン(集団)」がメキシコ国内を移動していることへの危機感を表明。「数千人が米国に入ろうとしているのに国を守る法律がない。壁の建設も民主党のせいで遅れている」と述べた。

 トランプ氏が不法移民への強硬姿勢を打ち出しているのは、十一月の中間選挙を控え、重要公約である壁の建設が進まない現状に不満を募らせているためだ。壁の建設費をメキシコ政府に支払わせるとしていたが、拒否されているため、国防費を流用して着工することも検討している。

 メキシコ政府には、不法移民対策を講じないなら、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉に応じない意向を示してけん制。ツイッターでは、ホンジュラス政府への経済援助停止もあり得ると警告し、キャラバンを止めるよう迫った。

 メキシコ政府は三日の声明で、トランプ氏の発言について「移民政策は人権を尊重する法律によって実施される主権問題だ」と反発しながらも「キャラバンはメンバーの決定で解散し始めた」と説明した。

 米国の国境警備や不法移民の摘発は、国土安全保障省が管轄する国境警備隊が主に担っているが、国防総省によると、米軍は一九八九年に国境警備を支援する機動部隊を設置。ブッシュ(子)大統領時代の二〇〇六〜〇八年には、計二万七千人の州兵が国境警備を支援したことがあるという。

 

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