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【国際】

中国、貿易戦争に強気 人民日報「十分な競争力ある」

 【北京=中沢穣】米国と中国がそれぞれ五百億ドル(約五兆三千億円)規模の制裁関税を発表したことをめぐり、五日付の中国各紙は「中国は貿易戦争に勝つ」「闘いには最後まで付き合う」などの見出しで伝え、強気の姿勢を鮮明にした。共産党機関紙・人民日報は二〜三面、五面の大部分を割いて報道。「米国には無責任な覇権行為の代価を支払わせる」と警告した。

 米国の制裁発表から間を置かずに中国政府が報復措置を発表したことについて、人民日報の論評は「正確かつ適切で、留飲が下がる反撃だ」と評価。貿易戦争に「勝つという高度の自信」があると指摘した上で、「保護主義は米国の競争力を失わせる」と米国に再考を促した。

 米国の制裁には航空機やロボット、情報技術などが含まれ、中国政府が最先端産業を育てるために打ち出した国家戦略「中国製造2025」の重点分野を狙い撃ちにする。貿易摩擦の激化の背景には貿易不均衡だけでなく、ハイテク分野での主導権争いもあるとみられる。人民日報は、日本や米国の専門家の談話も紹介するなどし、「中国の先端技術には十分な競争力がある」と自信をのぞかせた。

 一方、中国政府が報復を発表した四日の記者会見では、商務次官らが「話し合いによる解決」も繰り返し求めた。米輸出の六割以上が中国に向けられる大豆などを制裁対象にし、交渉の場に引きずり出す戦略だ。制裁回避に向けた協議も水面下で続くとみられる。

 

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