東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

朴前大統領に懲役24年 職権乱用し「国政混乱」

 【ソウル=上野実輝彦】長年の友人と共謀して韓国の財閥から巨額の賄賂を受け取ったなど、収賄や職権乱用、強要などの罪に問われた前大統領の朴槿恵(パククネ)被告(66)に対し、ソウル中央地裁は六日、懲役二十四年、罰金百八十億ウォン(約十八億円)の実刑判決を言い渡した。

 初めて公判全体が生中継されたが、昨年十月以降、出廷を拒否し続けている朴被告は判決も欠席した。求刑は懲役三十年、罰金千百八十五億ウォン。韓国大統領経験者で実刑判決を受けたのは全斗煥(チョンドゥファン)、盧泰愚(ノテウ)両氏に続き三人目。国選弁護人は「本人の意思を確認して控訴するか決める」と述べた。

 地裁は判決で「国政秩序が混乱に陥り、罷免にまで至った責任があるが、犯行を否認して反省する様子を見せず、責任を周囲に転嫁した。厳重な責任を問わねばならない」と厳しく指摘した。

 検察は朴被告が友人の崔順実(チェスンシル)被告(61)と共謀し、サムスングループやロッテグループに対し崔被告が実質支配する財団に資金を拠出するよう強要して、約束分も含め計約五百九十二億ウォンを収賄▽政府の公的文書を崔被告に漏えい▽職権を乱用し政権に批判的な文化人への資金援助を妨害したり、公務員人事に介入−などとして起訴した。

 判決では「強大な権限を持つ大統領の要求を拒絶できる企業は珍しい」などとして、起訴内容の大部分を有罪と認定。サムスンからの収賄に対し、経営権継承を目的としたサムスン側からの不正な請託は認められないとするなど、一部の起訴内容は無罪と認めた。

 生中継は、一定の条件で一審、二審判決のテレビ中継を可能とする昨年の規則改正が適用された初のケースとなった。

<国政介入事件> 韓国の前大統領、朴槿恵被告が大統領権限を乱用し、親友の崔順実被告の国政介入を許したとされる事件。検察は当初、崔被告側に資金を拠出したサムスングループなど企業側を被害者と位置付けたが、特別法に基づく特別検察官は、企業側が朴政権からの便宜供与を期待した贈収賄事件とみて捜査。崔被告は職権乱用などの罪で起訴され一審で有罪となり控訴中。サムスン電子副会長の李在鎔被告が贈賄などの罪で起訴され、一、二審で有罪判決を受け上告中。 (共同)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報