東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

ロシア、解決ゴール決まらず サッカーW杯まで2カ月

13日、モスクワ中心部で、サッカーW杯ロシア大会開幕までの残り日数「62」を示すカウントダウンボード=栗田晃撮影

写真

 【モスクワ=栗田晃】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会開幕まで十四日で二カ月となった。英国での元ロシア情報機関員の襲撃事件やシリア内戦を巡って、欧米との対立が深まり、祝祭ムードに水を差す。スタジアム建設を巡る汚職もやまず、内外にロシアが抱える課題を浮き彫りにしている。

 英国での事件では、英政府が、王室や政府要人のW杯派遣中止を決めた。英米などロシア外交官を追放した二十九カ国のうち、十カ国はW杯出場国。政府関係者の訪ロ見送りを決めた国もあり、友好の雰囲気は盛り上がりを欠く。

 ヒトラーのナチス・ドイツ政権下で開かれた一九三六年のベルリン五輪になぞらえ、ジョンソン英外相は「プーチン大統領が、自分の名誉のために大会を使うだろう」と政治利用を懸念。ロシア側も「そのベルリン五輪に、参加したのは英国だ」と猛反発し、スポーツにも対立が波及する。

 当初計画では十一都市にある計十二競技場が昨年末までにすべて開場予定だったが、十三日時点で、日本が試合をするサランスクやボルゴグラードなどの四カ所が未開場。建設の遅れには汚職も絡む。

 カリーニングラードではスタジアム建設を巡り、七・五億ルーブル(約十三億円)以上の巨額横領事件の捜査が続き、地方政府高官らを摘発。三月末には開発を請け負う新興財閥のトップが逮捕された。

 国際サッカー連盟(FIFA)によれば、チケットはすでに約百七十万枚がさばけ、売れ行きは好調という。しかし、今月の世論調査では国民の約三割が「サッカーに興味がない」と回答。盛り上がりの鍵を握るロシア代表も最新のFIFAランキングで過去最低の六十六位に沈み、躍進に不安を残す。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報