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【国際】

米英仏、シリアを攻撃 化学兵器使用と断定

14日、軍事攻撃が始まったシリアの首都ダマスカス。ミサイルとみられる飛行音と、爆発音が響いた=AP・共同

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 【ワシントン=石川智規】トランプ米大統領は十三日午後九時(日本時間十四日午前十時)、ホワイトハウスで演説し、シリアの首都ダマスカス近郊の反体制派拠点で化学兵器が使用された疑惑に関し、アサド政権側が化学兵器を使用したと断定。化学兵器施設への精密攻撃を命じたと発表した。攻撃は英仏との共同作戦。米軍のシリア軍事攻撃は昨年四月に続き二回目。

 トランプ氏は「怪物のような犯罪」とアサド政権を強く非難。攻撃目的を「化学兵器の生産や拡散、使用に対する抑止」と述べた。

 さらにアサド政権の後ろ盾のロシアとイランを名指しし、「無実の人や子どもを大量殺りくするような国と関わるのか」と強くけん制。「アサド政権が化学兵器の使用をやめるまで対応を続ける」と述べた。ホワイトハウスは十三日、シリアで猛毒サリンや塩素が使用された際にみられる症状が報告されたと指摘した。

 マティス国防長官と米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長は十三日夜に会見。マティス氏は「フランス、英国と化学兵器施設に対する断固たる行動を取った」と述べた。

13日、シリアのアサド政権への攻撃指示を発表するトランプ米大統領=ワシントンのホワイトハウスで(ロイター・共同)

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 両氏によると、攻撃は洋上と空からそれぞれ行い、ダマスカス近郊の化学兵器研究施設のほか、中部ホムスの貯蔵施設など三カ所の軍事拠点にミサイルを撃ち込んだという。

 マティス氏は今回の攻撃について、昨年四月にシリア空軍基地へ五十九発の巡航ミサイルを撃ち込んだ前回の「二倍」と表現。単純計算では百発以上のミサイルを発射したことになる。攻撃は現時点で「一回限り」としつつ、「アサド政権が今後、化学兵器を使うかどうかにかかっている」と追加攻撃の可能性も示唆した。

 首都近郊の東グータ地区では七日、アサド政権軍による空爆後、四十人以上が呼吸困難の症状で死亡。トランプ氏は九日、「二十四〜四十八時間以内に重大な決断を下す。いかなる選択肢も排除しない」と指摘。ロシアのプーチン大統領に対しても「関わっている場合、非常に厳しいことになる」と警告していた。

◆安倍首相「決意支持」

 安倍晋三首相は十四日、米英仏三カ国によるシリアへの軍事攻撃を受け「化学兵器の使用は極めて非人道的な手段で、断じて許すことはできない。化学兵器の使用は絶対に許さないとの米英仏の決意を支持する」と話した。大阪市内で記者団に語った。軍事攻撃については「これ以上の事態の悪化を防ぐための措置だと理解する」と話した。

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