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【国際】

米英仏、シリア攻撃強行 軍施設にミサイル105発

14日、シリアの首都ダマスカス近郊のバルゼで、米軍などの攻撃で破壊され、白煙を上げるアサド政権の科学研究施設=共同

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 【ワシントン=石川智規】米英仏の三カ国は十三日夜(シリア時間十四日未明)、シリアのアサド政権が化学兵器を使用したと断定し、シリアの首都ダマスカス周辺などの化学兵器関連施設三カ所を攻撃した。アサド政権への軍事攻撃は昨年四月に続き二回目。米国防総省は十四日、巡航ミサイル「トマホーク」などミサイル計百五発が撃ち込まれたと明らかにした。

 攻撃に際し、アサド政権による化学兵器使用の証拠は示さなかった。アサド政権と後ろ盾のロシアは強く反発。ロシアと米欧の関係悪化がさらに進み、偶発的な衝突を招く恐れもある。

 国防総省報道官は記者会見で「全ての標的を攻撃することに成功した」と強調。米軍は駆逐艦とB1爆撃機から巡航ミサイルを発射。英軍は戦闘機四機、仏軍は戦闘機とフリゲート艦からそれぞれ巡航ミサイルを発射した。パルリ仏国防相はロシアに事前通告したことを明らかにした。

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 一方、ロシア国防省によると、シリア政府軍が七割を迎撃し、軍関係者や市民の犠牲者は確認されていないという。

 トランプ米大統領は十四日朝のツイッターで「昨夜の攻撃は完璧に遂行された」との認識を示し、「任務完了だ」と書き込んだ。トランプ氏は十三日夜の演説で「アサド政権は化学兵器を使って無実の市民を虐殺した」と決め付け、攻撃に踏み切っていた。

 マティス米国防長官は、アサド政権への攻撃根拠について「塩素ガスが使われたと確信している」と述べた。猛毒神経ガスのサリンが使われた可能性は「精査中」とした。

◆非難決議案ロシア提出 安保理緊急会合

 【ワシントン=石川智規】米英仏によるシリアのアサド政権に対する攻撃を受け、国連安全保障理事会は十四日午前(日本時間十五日未明)に緊急会合を開いた。アサド政権を支援するロシアが要請した。

 ロシアのネベンジャ国連大使は、米英仏の攻撃について「主権国家に対する侵略行為」と糾弾。「国際法を公然と無視した」と述べ、安保理の承認がないまま攻撃しており、「国連憲章違反」として非難する決議案を安保理に提出した。

 

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