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【国際】

ミャンマー ロヒンギャ難民5人が初帰還 本格化は見通せず

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 【バンコク=北川成史】ミャンマー政府は十四日、迫害を受け隣国バングラデシュに逃れたイスラム教徒少数民族ロヒンギャのうち一家族五人が帰還したと発表した。両国が帰還開始に合意後、実現は初めて。昨年八月以降、難民は約七十万人に上り、帰還が本格化するかは見通せない。

 ミャンマー政府の発表によると、少年少女を含む五人は十四日朝、西部ラカイン州の国境付近にある帰還者用キャンプに到着。国籍未審査者としての身分証明書を与えられ、親類宅に身を寄せたという。発表は今後の帰還者について言及していない。

 両国は難民帰還を一月二十三日に始める合意をしたが、準備不足で先送りになっていた。ミャンマー側には、ごく少数でも帰還させて、国際的な批判を和らげる狙いがあるとみられる。

 昨年八月にロヒンギャ武装勢力と治安部隊が衝突後、多くのロヒンギャが殺害や焼き打ちなどの被害に遭い、安全上の懸念はいまだ強い。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は十三日の声明で「安全で持続的に帰還できる状況ではない」と指摘している。

 ミャンマーの帰還担当の大臣は十一日、難民キャンプを閣僚として初訪問。難民の代表者らと面会したが、現状の不法移民扱いではなく、一民族として完全な市民権を求める難民側との溝は埋まっていない。

 

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