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【国際】

攻撃で見解相違 米「圧倒的、効果的だった」 ロシア「シリアが7割迎撃」

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 【モスクワ=栗田晃】シリア攻撃を巡り、米国とシリアの後ろ盾であるロシアの国防当局の発表内容が大きく異なっている。米国が「圧倒的、効果的だった」と成果を誇る一方、ロシアは「シリア軍が七割を迎撃した」と強調している。

 見解の違いは、米英仏の攻撃目標とシリアの迎撃能力で目立つ。ロシア側は、米国が標的とした化学兵器関連三施設に加え、西部シャイラト、中部ホムスなど六つの空軍基地も攻撃対象だったと主張。一方、ロシア軍が拠点を置く基地は対象とならず、ロシア軍の最新鋭の防空システムは利用されなかったと説明した。米側はシリアの迎撃能力について、地対空ミサイル四十発以上を発射したが「ほとんどが攻撃終了後」と説明。ロシア側は、「旧ソ連製の防空ミサイルシステムで七十一発を迎撃した」と誇示した。

 タス通信によれば、シリアのアサド大統領は十五日、シリア訪問中のロシア議員団と面会し「米国の侵略行為を、一九七〇年代のソ連製ミサイルで迎撃できた。どちらの兵器が時代遅れか見せつけた」と話した。

 ロシアメディアによると、ロシア科学アカデミー東洋学研究所のナウムキン所長は「ロシアにとっての勝利だ。三十年以上前の旧ソ連製システムで多くを迎撃でき、最新兵器を使うまでもなかった」と評価。軍事評論家のムラホフスキー氏も「テロとの戦いで壊滅していたシリア政権軍の防空システムの回復ぶりが示された」と指摘した。

 シリア人権監視団(ロンドン)のアブドルラフマン所長は本紙の電話取材に対し、「米国が発表した以上の場所が空爆されたのを確認した」と明言。アサド政権軍が六割以上を迎撃したとみており、「米英仏は、政権軍が迎撃能力を高めたことを広めたくないのだろう」と指摘した。

 

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