東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

首相きょう訪米首脳会談 日米「完全非核化」要求で足並み

 安倍晋三首相は十七日訪米し、トランプ米大統領と南部フロリダ州で会談する。朝鮮半島の非核化を巡り、日米は北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が主張する「段階的な措置」には応じない構えだ。一方、正恩氏は「六カ国協議」復帰のカードを切って、対話重視の中国、ロシアの「後ろ盾」を得ようと外交攻勢をかける。六月上旬までに予定される米朝首脳会談に向け関係国の駆け引きは激しさを増している。(ワシントン・後藤孝好、清水俊介)

 安倍首相は九日の参院決算委員会で「対話に応じるだけで、制裁解除や支援などの対価を与えてはならない」とクギを刺した。トランプ氏との会談でも「完全で検証可能、不可逆的な非核化」実現のため、北朝鮮の核関連施設の無能力化などを先行させる方針で足並みをそろえたい考えだ。

 トランプ氏も北朝鮮との対話姿勢に転じたものの、警戒は解いていない。一九九四年の米朝の「枠組み合意」や六カ国協議の合意などで、北朝鮮が経済的な見返りを得ても、約束を破り非核化を実行しなかった史実を「歴代米政権の失敗」と批判。北朝鮮が非核化の具体的な行動を取るまでは最大限の圧力を継続する方針を崩さない。

 次期国務長官に指名されたポンペオ中央情報局(CIA)長官は十二日の上院公聴会で「過去の失敗を繰り返さない」と強調。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も就任前の三月、米メディアに米朝首脳会談を「北朝鮮による時間稼ぎ」と批判、「段階的な非核化」には反対の立場だ。

 対米交渉を有利に運ぶため、正恩氏は中国の習近平国家主席との会談で、トランプ氏との会談前にも非核化のロードマップ(行程表)に取り組む用意があると伝えた。さらにロシアにも接近。今月十日のロ朝外相会談では、ラブロフ外相が六カ国協議の重要性を強調。中朝関係筋は「正恩氏は訪中で外交に自信をつけた。もう一国、後ろ盾を確保するだろう」と述べ、正恩氏がトランプ氏との会談前にプーチン大統領と会談する可能性を示唆した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報