東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

カストロ路線の継承表明 ディアスカネル氏、キューバ新議長就任

 【ニューヨーク=赤川肇】カリブ海の社会主義国キューバで十九日に国家評議会議長(元首)に選出されたミゲル・ディアスカネル氏(57)が、人民権力全国会議(国会)で就任演説を行った。「経済と社会の近代化」に意欲を示しつつ、一九五九年のキューバ革命以降、国を支配してきたカストロ兄弟の路線を継承する意向を表明、社会主義体制の堅持を改めて訴えた。

 演説の中で故フィデル氏、ラウル前議長(86)のカストロ兄弟への忠誠と敬意を強調し、「国民の負託は革命の継続」と述べた。一党支配の共産党トップに二〇二一年までとどまるラウル氏について「国の現在、未来に関する最も重要な決定の先頭に立つ」と言及し、国政運営上の重要事項に関しては今後も判断を仰ぐ考えを示した。

 一方、議長を退いたラウル氏は、高等教育相や党の要職を歴任してきた後継者を「党内で最高の人材だった。高潔、経験、仕事への献身を見て、最高指導機関での成功を疑う余地はない」と称賛した。

 新体制への「支援」を約束したラウル氏は憲法改正への意欲も表明した。

 首相職の新設による議長権限の一部移譲や、議長任期を最大二期十年とする自らの方針の明文化を例に挙げ、国民投票で賛否を問う考えも示した。権力の分散化が狙いとみられる。

 党機関紙は今回の政権移行を「革命の旗が次世代に継承された」と伝えた。

 首都ハバナで飲食店を経営する女性(38)は本紙の取材に対し「若い世代ほど一党支配への不満があり、体制側は締め付けを図っている。数カ月、数年で何も変わらなくても、その先は分からない」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報