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【国際】

北「核実験場を廃棄」 核兵器完成を明言 党中央委総会

20日、朝鮮労働党の中央委員会総会で演説する金正恩党委員長。労働新聞が21日掲載した=コリアメディア提供(共同)

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 【北京=城内康伸】北朝鮮は二十日、朝鮮労働党中央委員会総会を開き、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を二十一日から中止することを決めた。また「核実験中止を保証するため」として、北部・咸鏡北道豊渓里(ハムギョンプクトプンゲリ)の核実験場を廃棄することを決定した。朝鮮中央通信が二十一日伝えた。

 非核化に本気で取り組む姿勢を示すことにより、二十七日の南北、六月上旬までに開かれる米朝の両首脳会談を自国に有利に進めようとの思惑とみられる。ただ総会では核の放棄には触れていない。日米などが求める「完全な非核化」とは大きな隔たりがあり、米朝交渉は難航が予想される。

 同通信によると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は総会での報告で、「国家核戦力建設という歴史的大業を五年にも満たない短期間に完璧に完成させた」と指摘し、二〇一三年に打ち立てた核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」の「偉大な勝利」と強調した。

 その上で、「核の兵器化が完結された中、いかなる核実験も中距離弾道ミサイル、ICBMの発射実験も必要なくなり、核実験場も使命を終えた」と結論づけた。

 総会では「並進路線の偉大な勝利を宣言することについて」と題する決定書を採択。決定書は「地下核実験、核兵器の小型化、軽量化、超大型核兵器と運搬手段の開発を順次行って、核の兵器化を実現したことを厳粛に明らかにする」と明記した。「わが国に対する核の脅しや挑発がない限り、核兵器を使用しない」とし、核兵器と技術の第三国移転も行わないと確約した。

 さらに、「朝鮮半島と世界の平和・安定のため、周辺国や国際社会と緊密な対話を積極的に行う」と表明した。核問題を巡る対話に応じる姿勢を明らかにしたが南北、米朝の両首脳会談に関する言及はなかった。

 

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