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【国際】

カナダで車暴走、10人死亡 G7外相会合開催地 男拘束

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 【トロント=石川智規】カナダの最大都市トロント北部の郊外で二十三日午後一時半ごろ、白いワゴン車が歩道に突っ込んで暴走し、歩行者を次々とはねた。地元警察当局によると、少なくとも十人が死亡し、十五人が負傷した。警察当局は運転していた男の身柄を拘束し、動機などを調べている。

 地元トロント警察によると、男はアレク・ミナシアン容疑者(25)。カナダ放送協会(CBC)は、事件現場に近いセネカ大学の学生とみられると報じている。

 警察当局者は記者会見で、意図的な犯行だったとの見方を示した。カナダのグッデイル公安・非常時対応準備相は「現段階ではテロに関係する組織との関係は見られず、カナダの治安を脅かす大きな脅威にはならない」と述べた。

 トロント中心部では二十二日から先進七カ国(G7)外相会合が開かれており、現場は会場から北に約十五キロの商店が立ち並ぶ地域。G7は二十三日午後から、安全担当閣僚による会合が始まったばかりだった。

◆昼休み一転「まるで戦場」

 【トロント=石川智規】白いワゴン車が歩道を突進し、歩行者やベビーカーが鈍い音とともに次々と宙を舞う。青空に恵まれたランチタイムの市街地は一転、悲鳴と怒号に包まれた。

 「あちこちに人が倒れ、血が広がり、いろんなものが倒されて…。まるで戦場だ」。ディエゴ・デマトスさん(23)は米NBCニュースの取材に声を震わせた。

 車で通り掛かったデマトスさんは対向してくるワゴン車が二人をはねる瞬間を見た。車はそのまま「歩道と車道を行ったり来たり」しながら暴走。他にも多数の人々が倒れていた。「あれは意図的だ。事故ではない」

 運転中だったアリ・シェーカーさんは、カナダCTVニュースに「車は次から次に人々をなぎ倒し始めた。行く手にあるもの全てを残さずに」と証言。ベビーカーもろとも人がはね飛ばされる場面が脳裏に残る。

 現場近くの飲食店で昼食を取っていた男性は、騒ぎに気づいて店外に出た。地面に横たわり動かない四人の姿が目に入った。「周囲の人々が蘇生を試みていた。でも、功を奏していないのは明らかだった」とCTVに振り返った。

 

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