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【国際】

北朝鮮、融和の裏 統制強化 「腐敗」「異色」排除命じる

 【ソウル=城内康伸】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が二月十六日の金正日(キムジョンイル)総書記の誕生日を祝う宴会で、「朝鮮半島の情勢が緊張緩和へと向かう中、内部的には非常事態に準ずる統制が必要だ」と述べ、国内の統制強化を指示した、と北朝鮮関係筋が明らかにした。

 南北関係の改善が進んで融和ムードが広がる中、国内で資本主義的現象が拡大したり、韓国への警戒が緩んだりすることを懸念しているとみられる。

 関係筋によると、正恩氏は宴席で、権力層に属する人物たちの思想検閲や粛清権を握る党組織指導部に対し、「対外的な外交攻勢にはとらわれずに、統制強化を緻密に計画・遂行するよう」強調。

 秘密警察・国家保衛省や公安機関の人民保安省には、建国七十周年を迎える九月九日までに「腐敗分子」「異色分子」を徹底的に摘発・排除するよう命じたとされる。

 平壌で三月初旬に党幹部を対象に開かれた思想統制を強化する講演会では、地方の党幹部子弟の結婚式で大量の洋酒が費消されていたという事実を紹介。平壌市内の党幹部が居住するアパートのごみ捨て場で、洋酒の空き瓶が大量に見つかったとして、厳しい批判が展開されたという。

 韓国芸術団が平壌で公演を行った今月一日、労働党機関紙・労働新聞は「資本主義社会の小説、映画、音楽、舞踏、美術は、腐り果てたブルジョア生活様式を流布させる」と批判する論評を載せた。

 六日付の論評では「自主意識、闘争精神をまひさせる帝国主義の思想・文化的浸透は、軍事的攻撃よりも危険だ」と訴えており、正恩氏の指示に基づいて、外国文化の拡散防止に躍起になっていることをうかがわせる。

 

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