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【国際】

北「完全な非核化」報道 板門店宣言 全文伝える

 【ソウル=城内康伸】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は二十八日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が二十七日の首脳会談で合意した「板門店宣言」の全文を報じた。全文には、韓国側の発表と同じく「完全な非核化」の文言も盛り込まれている。 

 北朝鮮が国内向けに「非核化」について明らかにしたのは初めて。米国が要求する「完全な非核化」について明文化することで、核問題に真剣に取り組む姿勢を示し、六月初旬に開かれる米朝首脳会談につなげる思惑とみられる。

 非核化を巡る記述はほぼ韓国側と同じ。(1)北と南は完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した(2)北と南は、北側の主導的な措置が朝鮮半島の非核化のため、非常に意義があり、重大なものだという認識を同じくし、今後、それぞれ自らの責任と役割を全て果たす(3)北と南は朝鮮半島の非核化のため、国際社会の支持と協力のため積極的に努力してゆくことにした−という三項目が記されている。南北首脳会談に関する記事でも「北南関係と朝鮮半島の平和保障問題、朝鮮半島非核化問題をはじめ、相互の関心事について、虚心坦懐(たんかい)に意見を交わした」と非核化に言及した。

 正恩氏は二十七日の宣言署名式後に文氏と臨んだ共同発表では、非核化について全く触れなかった。北朝鮮が、これまで公表を避けてきた「非核化」を明記した宣言を発表したことで、南北首脳会談を米朝対話実現への足掛かりとする北朝鮮の狙いが如実に分かる。

 六月初旬までに予定される米朝首脳会談開催に弾みがつくと予想されるが、宣言は北朝鮮の核放棄については具体的な措置や手順に触れておらず、本格的な協議は米朝首脳会談に持ち越された形だ。

 同通信は、正恩氏が板門店の軍事境界線を越え、韓国側に入り、文氏と会談した二十七日の一連の活動も合わせて報じた。

 

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